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執筆者の写真大川 真央

独裁国家アゼルバイジャンで、SDGsを感じる

こんにちは!真央です。今日は中央アジアの独裁国家、アゼルバイジャンに訪れた際に感じたことや、経験について書いていきます。


第二のドバイーアゼルバイジャン

皆さんは、アゼルバイジャンという国を知っているでしょうか。日本との交流が少ないため、知らない人もいるのではないでしょうか。実はこのアゼルバイジャンは、油田、天然ガスなどの天然資源を豊富に持つことから、近年急速に成長した国です。世界でもトップレベルの急激な経済成長を経験したため、「第二のドバイ」とまで言われているそうです。私が訪れた際も、高い建物や高級車がずらりと並び、「これはすごいな」と圧倒されました。しかしこの国は豊かな人が多いと同時に、独裁国家でもあります。現在はイルハム・アリエフ大統領が2003年に父、ヘイダル・アリエフの後継者に指名されて以来、長く統治を続けています。イルハム氏は近年大統領の年齢制限を撤廃するなど、更に独裁色を強めています。「誰ひとり取り残さない」と同時に、「誰もが取り組まなければいけない」はずのSDGsですが、このような国ではどんな取り組みがされているのでしょうか?


アゼルバイジャンでは意外にも、SDGsを多く目にした

 私はとても驚きました。首都バクーを訪れてみると、そこには日本以上にSDGsに触れる環境がありました。駅や広場にはポスターがあり、僕が現地で仲良くなった大学生も、SDGsについてよく理解をしていました。アゼルバイジャンでは、特にSDGs番号1、6などの、生活のレベルや衛生面での改善が特に顕著なようです。政府はSDGsの取り組みを国家プロジェクトとして定め、SDGs世界ランキングの向上を目指しているそうです。このように、独裁国家においてもSDGsの達成のために行動が起こされていることを知り、改めてSDGsが世界の共通言語であることを実感しました。


この国のSDGs達成は、まだまだ難しそうだ

 帰国して一年後、アゼルバイジャンの友人からあるメッセージを受け取りました。「アルメニアとの戦争が始まった。」歴史的背景を説明すると長くなるので調べていただきたいのですが、両国は係争地ナゴルノ・カラバフをめぐって争い、結果的に5000人に迫る死者を出す結果になりました。平和と公正はSDGsのゴールの一つですが、戦争はこの全く逆にあるものです。ほかにも石油価格が思うように上がらず、経済格差も広がっているようです。世界全体でSDGs達成に向けて取り組まれていますが、道のりはまだまだ長そうです。


共通言語としてのSDGs

 私がアゼルバイジャンに行って強く感じたことは、SDGsが世界の若者の共通言語であることです。私はアゼルバイジャンで、SDGsを通して学生と交流をし、様々な現実を知ることができました。文化も宗教も民族も違う彼らと、共通の話題を持つことができたのです。これはとてもすごいことで、自分自身取り組んでいてよかったと思いました。

中高生の皆さんもSDGsに取り組むことで、自分が思いもしなかった体験や出会いがあるかもしれません。SDGsを武器に、世界に出ていきませんか。


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